僕がカラリストを選んだ理由~episode Ⅱ~
「どうして、カラリストになろうと思ったのですか?」
こういった質問はよくされますが、これに対する答えこそまさに、カラリストを選んだ理由ですね。
今回は、僕がカラリストを選んだ理由~episodeⅡ~と題して、このことについてお話しさせていただきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
カラリストという職業を知った時、色を扱う仕事ということで直感的に面白そう、自分に向いているんじゃないかと思ったわけですが、その根底にあったことがあります。
大した出来事でもないですが、幼い頃から、僕は塗り絵が好きだったんです。
色々な塗り絵の本を買ってもらっては、せっせと枠の中に綺麗に色鉛筆で色をつける作業が単純に好きでした。
ちなみに、今も塗り絵は好きで、最近だとなぜか台湾で購入したこれに、はまってます。
色鉛筆も好きで、その当時母が通販?のフェリシモの付録でもらったものを譲ってもらい、集めていました。
小さいサイズの色鉛筆には、すべて色にイメージの名前がついていて、例えば赤い色でも「お姫さまと毒りんご」という少し濃い色もあれば、「山道のからすうり」という少しコーラル寄りの赤もあったりして、その微妙な違いに心が躍るようで、夢中になって集めていました。
全部で300色くらいはあると思います。今もまだ大事に保管し、使用しています。
ちなみに、現在愛用しているのは、KARISMA COLORという色鉛筆です。世界的デザイナー石岡瑛子さんもデッサンを描く時なんかに愛用していたそうで。
油性色鉛筆で、色同士を混ぜて使うことができ、クレパスのような質感。発色が良くて気に入ってます。ヘアカラーのデザインを考えるときにも塗り絵をしたりしますが、色を複雑に混ぜ合わせて表現することができて、大活躍してます。
塗り絵から色鉛筆紹介と少し脱線してしまいました。話を戻します。
塗り絵は幼稚園の頃からですが、小学生や中学生の頃はというと、図工の時間、紙粘土で形をつくることよりも、画用紙に幾何学の模様を描き、それにグラデーションや配色を考えて色を描いていくことのほうが好きで、自分としてもこっちの方が得意だって思ってましたし、展覧会に選ばれたりもしていました。色を連続して組み合わせてリズムを作ったり、微妙なグラデーションを作ったりして、それをイメージして考えて描くのが楽しかったんです。
さらに、これは大学時代ですが、独学で色彩学からカラーコーディネートまで、色の世界について学びました。その中で、色の心理的な効果や役割、影響力に大きな可能性を感じ、これを自由に思いのままに操って仕事ができたら、とても楽しいだろうなぁーといった未来を想像できたこともカラリストを選んだ理由です。
カラリストを10数年続けてきて、あの頃思い描いていたものとはちょっぴり違うカラリストという世界。予想以上に奥が深く、広大な世界であるということを今、身に染みて感じています。
そして、当時想像していたよりも、もっとたくさんの人を喜ばせることができる、感動させられる仕事だということも実感しています。
正直ここまで、人の心を動かすことができる仕事だとは思っていませんでした。これは、カラリストを選択した僕にとっては予想外、嬉しい誤算でした。
そして、できることなら当時の若く迷える僕に、「その仕事、選んでよかった、大正解だよ!!!」と伝えてやりたいですね。
そんな感じで、僕はカラリストになりたいと思い、今こうしてカラリストを楽しんでいます。これらが、僕のカラリストを選んだ理由です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
さて、次回お届けしたいのは、迷える学生時代、高橋拓也はなぜ大学へ行ったのか。についてです。美容師になることを決めていたはずなのに、なぜに大学進学?ここにも僕なりに考えがあってのことでした。
では皆さま、近いうちにepisodeⅢでお会いしましょう。
imaii colorist 髙橋拓也
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